【パリモーターショー12】日産の燃料電池コンセプト、TeRRA…ゼロエミッションのSUV

エコカー EV
日産TeRRA(テラ)
日産TeRRA(テラ) 全 7 枚 拡大写真

日産自動車は9月12日、フランスで9月27日に開幕するパリモーターショー12において、コンセプトカーの『TeRRA』(テラ)を初公開すると発表した。

同車は、EV分野のリーディングカンパニーを目指す日産が、ゼロエミッションSUVという新ジャンルに挑む意欲作。『リーフ』で培ったノウハウを反映させ、新しいSUVを提案する。

TeRRAの最大の特徴が、 4輪駆動の燃料電池パワートレイン。前輪を駆動するのは、EVのリーフと同じシステム。後輪左右には、コンセプトカー『PIVO』シリーズ同様、インホイールモーターを組み込み、4輪駆動とした。

また、フロントフード内には、日産独自の水素燃料電池を搭載。この燃料電池は、フラットで非常にコンパクトな設計となっており、世界トップレベルの2.5kW/Lの出力密度を備える。1996年以降、日産が開発した燃料電池の最新作で、2005年の前型と比べて、必要な貴金属の量を4分の1に減らし、コストも6分の1に抑えた。

エクステリアは、大径タイヤ、高いベルトライン、太いピラーと細いサイドウィンドウというSUVの要素だけでなく、ホイールアーチ上に張り出したフェンダーに囲まれた細めのウエスト部分と、彫刻的なフードにより、逞しさを表現。

インテリアは、包み込まれるようなデザインが特徴。木製のドアパネルと、色付きのアクリルを融合させた。ウッドとメタルのコントラストは、ダッシュボードまで続いており、ブナ材とアクリルの組み合わせが柔らかな温かさを醸し出す。

インストルメントパネルの形状も個性的。インテリジェントキーの役割も果たす電子タブレットを差し込むことで、車を起動。このタブレットには、速度や主要な性能を表示するほか、エンターテインメント、通信、ナビゲーションなど、さまざまな機能を持たせている。

《森脇稔》

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