【VW フォルクスワーゲンCC 試乗】フラッグシップモデルもダウンサイジング…松下宏

試乗記 輸入車
VW・フォルクスワーゲンCC
VW・フォルクスワーゲンCC 全 10 枚 拡大写真

『パサートCC』がマイナーチェンジで『フォルクスワーゲンCC』に名前が変わった。日本ではCCがフォルクスワーゲンのフラッグシップモデルになる。

【画像全10枚】

外観デザインに大きな変更はない。流麗なクーペ風のルーフラインを持つ4ドア車であるのは従来と同じ。インテリアは上質なナパレザーの本革シートを全席に採用など、上級車らしさを強めている。

搭載エンジンは動力性能と低燃費を両立した1.8リッターのTSI(直噴ターボ)仕様エンジンに変更された。従来は2.0リッターのTSI仕様とV型6気筒3.6リッターの直噴仕様(4WD車)だったから、ダウンサイジングがここでも徹底された。

パワー&トルクは118kW/250N・m。従来の2.0リッターのTSIに比べるとパワーは20パーセントほどダウンしたが、トルクは10パーセントほどのダウンにとどめられた。なので試乗中に動力性能に不満を感じるシーンはなかった。わずか1500回転で最大トルクに達し、低速域から十分な力強さを感じさせるエンジンだ。

トランスミッションはパサートCCの6速ATから、今回のフォルクスワーゲンCCでは7速DSGに変わった。変速フィールの滑らかさでは6速ATが相当に良かったが、7速DSGの滑らかさも十分なもの。DSGにありがちな低速域でのギクシャク感もほとんどなくなった。

足回りの快適性も上々のレベル。タイヤが18インチにサイズアップされ、コンチネンタルのスポーツコンタクトというスポーツ志向のタイヤを履いていたが、乗り心地の良さは満足できるものだった。

遮音フィルムを内蔵したフロントガラスを採用したほか、ボディ随所に遮音材を追加したとのことで、上級モデルにふさわしい優れた静粛性が確保されている。

クーペ風のボディは、乗降性に影響する部分があり、オーソドックスなセダンボディのパサートに比べたら乗降性は劣る。特に後席へは潜り込むような感じになる。乗り込んでしまえば、乗車定員が4名に限られるので、後席の居住空間もまずまずといった感じ。ヘッドクリアランスはやや小さめだが、窮屈さは感じない。

試乗車は上級グレードの1.8TSIテクノロジーパッケージで、プリクラッシュ・ブレーキシステムのフロントアシストを始めとする各種の先進安全装備が搭載されていた。ACCは車間距離制御と加減速の具合がとても良かった。

ほかに快適装備は最新のカーナビが全車に標準で装備される。クラリオン製のカーナビで2年間の地図更新などが無料となる。

1.8TSIの価格はカーナビなどを含めて499万円、1.8TSIテクノロジーパッケージは前述の安全装備を含めて524万円の価格が設定されている。フォルクスワーゲンCCを買うなら安全装備を備えた上級グレードを買うと良い。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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