ランクセス、ドイツの自動車向け熱可塑性複合シートメーカーを買収

自動車 ビジネス 企業動向

ランクセスは、ドイツのボンド・ラミネートを買収したと発表した。今回の買収で、ランクセスは自動車軽量化材料の製品ポートフォリオを強化する。

買収価格は非公開。ボンド・ラミネートは、1997年にドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州ブリーロンで創業した。ガラス繊維などで強化した熱可塑性複合シートを開発・製造している。

ボンド・ラミネートの熱可塑性ガラス繊維複合技術を用いた製品は、「TEPEX」の商標名で販売されており、ランクセスとは、2006年から共同で自動車産業向け複数のプロジェクトを展開してきた。

金属部品と比べて加工が容易な熱可塑性ガラス繊維複合シートは、機械的性質に優れ、最大40%まで重量の軽量化を図れる。これによって自動車の燃費向上や生産コストの削減、デザインの自由度や安全性の向上を図ることができる。

自動車メーカーは、自動車に使用する材料を金属材料のみから、金属とプラスチックを一体化させた複合材料へとシフトしている。ランクセスの高機能プラスチック「デュレタン」を使ったプラスチックとスチールまたはアルミニウムによる複合材料は、自動車部品として採用が拡大している。

現在、自動車1台あたりのプラスチック含有率は約20%で、今後、この割合は一層増加する見通し。ランクセスはボンド・ラミネートを買収することで、自動車向け軽量化素材事業の拡大を図る。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  3. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
  4. なぜ? 日産 リーフ 新型がクロスオーバーSUVに変身した理由
  5. 【マツダ CX-60 MHEV 新型試乗】買い時とグレードのチョイスに迷う存在…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る