トラックの暴走事故を起こした男、過積載が原因と主張

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今年7月、福島県川俣町内の県道で過積載の大型トラックを暴走させ、5人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた33歳の男に対する初公判が19日、福島地裁で開かれた。被告は「暴走は過積載が原因」として、起訴事実の一部を否認している。

問題の事故は2012年7月13日の午前10時20分ごろ発生している。川俣町飯坂付近の県道(片側1車線の直線区間)を走行していた大型トラックが暴走状態となり、信号待ちの車列に速度を落とさないまま追突。車両6台が関係する多重衝突に発展し、46歳の男性が死亡。勤務中の警官を含む4人が重軽傷を負った。

トラックは積載制限を大きく超える21トンの鉄くずを積載。ブレーキを制御するエアタンク内の空気が減っているにもかかわらず、車両側の警告表示を無視して運転を継続した結果、ブレーキが効かない暴走状態に発展。その状態で約300m走行し、車列に突っ込んでいたことが判明した。警察はトラックを運転していた栃木県上三川町内に在住する33歳の男を自動車運転過失致死傷や道路交通法違反(過積載)などの容疑で逮捕。検察は過積載での立件を見送り、自動車運転過失致死傷罪に絞って起訴していた。

19日に開かれた初公判で、被告の男は「事故の原因は過積載である」と主張。容疑の一部を否認した。

続けて行われた冒頭陳述で検察側は「被告は車両側の警告を無視し、ただちに運転を中止するという基本的な注意義務を怠った結果、車両を制御不能の状態に陥らせた」と主張している。

《石田真一》

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