NEDO、省エネ技術を結集した次世代モジュール型データセンターをつくばに構築

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次世代モジュール型グリーンデータセンターの構成図
次世代モジュール型グリーンデータセンターの構成図 全 3 枚 拡大写真

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は26日、2008年度に開始した「グリーンITプロジェクト」における成果の1つとして、省エネ技術を結集した次世代モジュール型データセンターを構築したことを発表した。

 これまで開発してきた省エネ基盤技術である、高電圧直流電源技術、サーバ液冷技術、グリーンクラウド運用技術、データセンターモデリング・評価技術に、今回新たに開発した外気導入技術(特許出願中)を組み合わせ、エネルギー利用効率を最適化したのが特徴。

 新開発のモジュール型データセンターでは、空気よりも熱伝導率が高い液体を用いて、熱をサーバ室内に排出せずに効率的に除去する手法(液冷ファンレスサーバ)が採られたほか、外気導入によるエアコンレスデータセンター、直流電源供給と電源アダプティブ制御技術(運転台数制御)などが採用されている。

 また今回開発したデータセンターでは、分散ストレージを多数のサーバで構成し、相互にデータのレプリカをもち、ユーザーからのアクセスに応えるサービスを提供。ユーザーからのアクセスが少なくなった場合には、必要最低限のサーバを残し、残りのサーバの電源を落とす。停止中のサーバのデータ更新は、再び電源を入れた際に、データの更新情報を同期することで行われる仕組みとなっている。

 次世代モジュール型データセンターは産業技術総合研究所(産総研)つくばセンター内に構築されており、従来モジュール型データセンターの総消費電力28kWが、次世代型では19.6kW以下にできること(30%削減)を検証する。具体的には、今回構築したデータセンターで、クラウドサービスやWebサービスなどをつくば市で1年以上運用し、実際的な運用状態において消費電力削減の効果を評価する。

NEDO、省エネ技術を結集した次世代モジュール型グリーンデータセンターをつくばに構築

《冨岡晶@RBB TODAY》

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