石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、南アフリカ・ブッシュフェルド地域北部で、カナダのプラチナム・グループ・メタルズ社と共同で実施している白金族金属プロジェクトで資源量評価を実施。プラチナ、パラジウム、金の合計で約205トンの金属量を確認した。
対象地域は、南アフリカの白金族金属鉱山地帯(ブッシュフェルド岩体地域)の北端部。地表に鉱徴が見られないため、これまでほとんど調査が行われていなかったが、2009年度からのJOGMECの探査を通じて、初めて白金族金属の鉱化を捉えた。
JOGMECは、その後も引き続きボーリング調査を継続。白金族金属の鉱化がある程度の広がりを持つことが明らかになったことから、初めて資源量評価を実施。予測鉱物資源量として、プラチナ約64トン、パラジウム約116トン、金約25トンと計約205トンの金属量を確認した。
白金族金属は、需要の5割近くが自動車の排気ガスを浄化する触媒に使用されるほか、今後は燃料電池の電極用としての需要が期待されるなど、産業の競争力維持と強化に不可欠なレアメタルのひとつ。
JOGMECは今後も引き続きボーリング調査を実施し、資源量のさらなる拡大を目指す。