【新聞ウォッチ】「新日鉄住金」誕生、荒波の中の新たに船出

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年10月1日付

●きょう改造、財務相城島氏有力、田中真紀子氏文科相検討(読売・1面)

●台風東日本縦断(読売・1面)

●タイ洪水不安な備え、被害1年(読売・4面)

●新日鉄住金きょう発足、世界2位攻勢へ一歩(朝日・4面)

●71%「近いうち解散守れ」、「安倍氏に期待せず」55%本社世論調査(毎日・1面)

●インドネシアの自動車市場、現代自・VW、環境で攻勢(日経・6面)

●日本触媒、工場停止長期化の恐れ(日経・9面)

●日曜の首都圏混乱、東京駅舎式典中止へ、スカイツリー営業短縮(日経・39面)

ひとくちコメント

昨夜、愛知県東部に上陸した強い台風17号が未明には関東甲信を北上し、今朝には三陸沖に抜けた。猛スピードで列島を縦断した今回の台風だが、首都圏では交通機関が大きく乱れ、本日予定されていたJR東京駅丸の内駅舎の完成式典のイベントを中止するなどの影響もみられたようだ。

その嵐の中で新日本製鉄と住友金属工業の合併による「新日鉄住金」が新たに船出した。きょうの朝日、産経、東京、日経が「新日鉄住金きょう誕生」の記事を大きく取り上げている。朝日は「新会社は粗鋼生産で世界2位とはいえ、安い鋼材をひっさげ台頭する中国勢などとの競争が待ち受ける。荒波に立ち向かう船出となる」と指摘する。

産経も同様で「逆風下の船出」。東京も「厳しい戦いが待ち受ける」としているが、世界の鉄鋼メーカーランキングの表を2000年と2011年を比較して載せているのが興味深い。それによると、2000年の粗鋼生産量は8億4900万トンに対し、11年は15億2700万トンに増加。このうち、新日鉄は2000年は世界一だったのに対し、11年は6位に後退。中国メーカーは、2000年はベストテンにわずか1社だったのが、11年には6社もランクインしている。

日経は新会社のCEOに就任の宗岡正二氏との一問一答を掲載。その中で「コスト削減に向け、中核設備の高炉も含め生産体制の見直しを進める考えを示した」という。中国勢との厳しい戦いは、尖閣諸島国有化に伴う日中外交の問題ばかりではなく、鉄鋼などの個別企業にもそれぞれが抱える課題があるようだ。

《福田俊之》

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