2012年5月、イタリアの自動車大手、フィアットとマツダが、次期『ロードスター』ベースのオープン2シータースポーツカーの開発・生産に向けた協議を開始すると発表。両社の提携の内容が、さらに進展する可能性が出てきた。
これは9月27日、フランスで開幕したパリモーターショー12の会場での記者会見において、フィアットのセルジオ・マルキオンネCEOが明らかにしたもの。記者からのマツダとの資本提携の可能性についての質問に、同CEOは、「あらゆる可能性がある」と述べたのだ。
欧州での販売不振が深刻化し、経営再建が急務のフィアット。一方、マツダはフォードモーターが2010年8月、保有するマツダの株式の一部を売却し、筆頭株主の地位を降りたことから、他の自動車メーカーとの間で新たな協業を模索する可能性が指摘されていた。
今回のマルキオンネCEOの発言は、フィアットがマツダに出資する可能性を排除しないことを示唆したもの。しかし、マツダの山内孝社長は、パリモーターショー12の記者会見で、「フィアットとの間で資本提携交渉はない」と話し、これを否定している。