インテリア分野に進出の奥山清行「デザインを通して日本のモノ作り文化を世界に伝える」

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総合インテリア販売の大塚家具とKEN OKUYAMA DESIGNはインテリア分野で事業提携することを発表した。今後両社はインテリア分野でのパートナーとして、商品開発、プロモーション、コントラクト事業において協力していく予定であるという。

都内で行われた会見の席上、KEN OKUYAMA DESIGN代表の奥山清行氏は、同社の事業内容とし「ビジネスコンサルティングの仕事や、眼鏡や小物、それから『k.o7』という自動車も自社で組み立てをして生産をしています」と紹介。そして、「デザインを通して日本のモノ作り文化を世界にどしどし発信していこうと、IDC大塚家具と一緒に仕事をすることとなりました」と述べた。

奥山氏は「かつて、モノだけ作れば良かった時代がありました。ところが技術的な差別化や、隠れた品質など、モノ自体の分かり難い価値観について、作り手自身がモノを語っていかなければ、使い手の方々にはなかなか伝わらないという時代になりました。従って、私のようなデザイナーが、場を作って商品の説明をする時代になったのです」という。

更に、モノや、デザインはバラバラにそれぞれについて語るのではなく、それらが合わさり、その向こうにある暮らしぶりを演出して初めて、モノそのものの本当の価値が、生活の中で使ってもらえ理解してもらえる時代になったと話す。「椅子だけ作っていては、テーブルだけ作っていては、あるいは家具だけ作っていてはなかなかメッセージが伝わらない。その向こうにある文化的に豊かな暮らしぶりというのが(それら単体では)なかなか演出できない時代になったのです」

そして、「今回、パートナーシップを結んだ理由は、数多い様々な家具を単に販売している方と違い、これだけの規模でブランド力を落とさずに、ある程度の量が売れて、色々な方々の手に商品を取ってもらうとうのは大塚家具がベストなパートナーだと判断したのです」と話す。

最後に奥山氏は、「モノの向こうにある暮らしぶりを演出していくには、実は現場、即ち製造と販売の現場が結びついて初めてデザインが生きるのです。ある意味でデザインというのは売れてナンボだと考えています。だからこそこうして、商品の魅力を自ら語り、なおかつ、売り場にも自ら足を運び、ユーザーから直接インフォメーションをもらい、次の売れる商品のネタにするという時代になったのです」とし、「大塚社長とも、同じような考え方でユーザーに対して、これからの新たな豊かな暮らしぶりを提供するところで完全に共通点があり、今回事業提携まで進めることとなりました」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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