欧州ビジネス評議会(AEB)は10月8日、9月のロシアにおける新車販売の結果を公表した。商用車を含めた総販売台数は、25万9582台。前年同月比は10%増と、引き続き2桁の伸びを維持している。
ブランド別トップはロシア自動車大手、アフトワズの乗用車ブランド「ラーダ」。9月は5万0168台を売り上げたものの、前年同月比は1%減と、2か月ぶりに前年実績を割り込んだ。販売の主力は『Priora』で、1万1609台を販売。しかし、前年同月比は15%のマイナスだ。
5か月連続で2位は、GMのシボレー。9月は、前年同月比21%増の1万8497台を販売した。SUVの『ニーバ』が2%減の5050台と後退。この穴を埋めたのが小型セダンの『クルーズ』。9月は40%増の5091台を売り上げる。
3位は、3か月連続で韓国ヒュンダイモーター傘下のキアモーターズ。親会社を上回る1万6544台を販売し、前年同月比は38%の大幅増。コンパクトカーの新型『リオ』が、733%増の7928台と牽引役を果たす。
8月の6位から、9月は4位へと上昇したのが、ヒュンダイモーター。しかし、その販売台数は1万5221台にとどまり、前年同月比は1%減と3か月ぶりに前年実績を下回った。小型セダンの『ソラリス』(海外名:『アクセント』)が、4%減の9096台。それでも地元のラーダを除いた海外ブランドでは、9月に最も売れた車種となった。
5位は8月と同じく、フォルクスワーゲン。その販売台数は1万4047台で、前年同月比は17%増と好調だ。主力の『ポロ』が6108台を売り上げ、前年同月比は19%の伸びを示す。
6位には、ルノーが浮上。9月は、前年同月比16%増の1万4013台を販売した。新たに投入された『ダスター』が、5042台と牽引する。
以下、日産が8月と同じ7位を維持。前年同月比9%増の1万3666台だった。8位には、8月の4位からトヨタが大きく後退。1万2673台を販売し、前年同月比は26%増と伸びている。