【新聞ウォッチ】トヨタ世界で14車種743万台、過去最多のリコール

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年10月11日付

●iPS心筋を移植、初の臨床応用(読売・1面)

●トヨタリコール、部品共通化進展あだ、コストと品質、両立課題(読売・10面)

●三菱自、新興国で攻勢、印・ブラジルで合弁へ(朝日・11面)

●中国の新車販売、日系で計4割減、9月、全体で前年割れ(朝日・11面)

●東京モーターショー、来年もビッグサイト(産経・10面)

●三重のテストコース稼働、ジェイテクト(日経・15面)

ひとくちコメント

「トヨタ自動車が大規模リコール」と聞いて、ドキッとした人も少なくないだろう。豊田章男社長就任後には、フロアマットやアクセルペタルに問題があったとして、延べ1000万台規模のリコール(回収・無償修理)を実施したが、今回はパワーウインドーに不具合が発生する可能性があるとしての発表だが、その対象の台数が半端ではない。

同社によると、国内では小型車「ヴィッツ」「ラクティス」など6車種で約46万台(06年9月~08年7月生産分)だが、海外では「カローラ」「カムリ」など12車種、約697万台(05年7月~10年5月生産)。内外あわせると、世界中では14車種・約743万台がリコールの対象となる。勿論、一度に実施したリコールとしては過去最多の台数という。

きょうの各紙が報じているが、読売と産経は経済面などに解説記事も付け加えている。それによると、読売は「全世界で過去最大のリコールを行った背景には、車種ごとの部品の共通化が進んでいることがある」と指摘。「コスト削減と品質向上の両立という重い課題がのしかかっている」としている。

産経は業績への影響について言及。「リコール費用についてはすでに引き当てており、軽微とみられる」としながらも「今回の大規模リコールで、この2年半で培った信頼が再び揺らぐことになれば,今後の販売にも影響を及ぼしかねない」と警鐘を鳴らす。

リコールは欠陥車とは違うが、度々不具合が発生するような品質管理体制では消費者に与えるイメージは良くない。決まり文句ではあるが、日経が結論付けているように「コスト競争と並行した品質管理の徹底が今まで以上に求められている」のは当然である。

《福田俊之》

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