東海ゴム工業は、ポーランドの自動車用品製造・販売子会社TRI(Poland)Sp.zo.o(TRP)に新工場を建設すると発表した。
1999年7月に設立したTRPは、主に日系自動車メーカーの欧州生産拠点向けに自動車用防振ゴムと制遮音材を供給。さらに現在、欧州自動車メーカーからの受注獲得活動を進めており、今後の受注増を見込み、既存の工場に続く生産拠点として第2工場を新設し、増産に対応する。
新工場建設への投資額は約1100万ユーロ(約10億5000万円)、稼働開始は2013年8月の予定。
また、顧客ニーズに適した製品を納入するため、TRPでの開発機能も強化する。同社グループの開発拠点は、日本、米国、タイ、中国に続き5か所目となり、世界の主要自動車市場をカバーする開発体制を整える。
同社グループは中期経営計画「2015年 TRI GROUP VISION」で、欧州メーカーへの拡販を重要な経営戦略と位置づけている。2012年6月にはドイツに欧州の営業戦略拠点TRI Europe GmbHを設立。今回のTRPの生産拠点拡張により、欧州で製品生産・開発から営業まで対応できる体制を整えていく。