日本車の販売に、かつてないほどの逆風が吹いている中国。スバル(富士重工)と三菱自動車の9月中国新車販売が、大幅なマイナスとなったことが分かった。
これは10月5日、両社が明らかにしたもの。スバルの9月中国実績は、前年同月比64.5%減の1857台。三菱自動車は、前年同月比62.9%減の2340台。ともに、6割を超える大幅減となったのだ。
中国では9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する買い控えの動きが広がっており、両社はその影響をまともに受けた。
他の日本メーカーの9月中国実績は、日産が前年同月比35.3%減の約7万6100台、トヨタが48.9%減の約4万4100台、ホンダが40.5%減の3万3931台、マツダが35%減の1万3258台、スズキが出荷ベースで42.5%減の1万6020台。
9月の中国新車販売が、前年実績に対して6割以上も落ち込んだスバルと三菱自動車。減少率は、日本メーカーの中で最も大きい。