ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェは10月11日、9月の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は1万1888台。前年同月比は12.6%増と、2桁の伸びを維持している。
市場別実績は、信用不安の影響で、欧州が後退。欧州では9月、4067台にとどまり、前年同月比は5.1%減とマイナスに転じた。このうち、地元ドイツは1.3%減の1325台だった。
また、米国は前年同月比26.1%増の2736台と、引き続き好調。これを上回ったのは中国で、31.3%増の2818台と、単一国としてはポルシェの最量販市場に君臨する。中国を含めたアジア太平洋地域は、25.8%増の4526台だ。
車種別では、新型を投入した『ボクスター』が前年同月比71.8%増の1120台と大幅に増加。『911』シリーズも、新型の効果で22.2%増の1809台と伸びている。最も売れた車種は、『カイエン』で6495台。
ポルシェの2012年1-9月累計世界新車販売は、前年同期比14.7%増の10万4362台。同社のベルンハルト・マイヤー取締役は、「9月もポルシェは成長を続けている。困難な時期ではあるが、我々のビジネスモデルを貫く」と述べている。