フォルクスワーゲングループに属し、チェコに本拠を置くシュコダオート(以下、シュコダ)は10月11日、9月の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数は8万3900台。前年同月比は3.3%増と、9月の12.1%増に対して伸び率が鈍ったものの、引き続きプラスを維持している。
市場別では、西欧が信用不安の影響で減少。西欧全体の9月実績は、3万3700台。前年同月比は4.3%減と、2か月ぶりの前年実績割れだ。その一方、ドイツは9.2%増の1万3700台。英国も1.1%増の7300台と、わずかだが伸びている。
また、中国は前年同月比6.6%増の2万2500台と堅調。インドは18.3%増の2600台以上を売り上げた。成長が著しいのはロシア。9月は8800台を販売し、前年同月比は35.1%の大幅増だ。
車種別では、主力の『オクタビア』が前年同月比2.1%減の3万5800台と後退。『ファビア』は22%減の1万8900台と引き続き減少傾向にあるが、『スペルブ』が4.2%増の1万0700台と、2か月連続で増加。『イエティ』は29.9%増の8400台と、大幅増が続く。
シュコダの2012年1-9月世界新車販売は、前年同期比7.9%増の71万7200台。同社のWerner Eichhorn営業&マーケティング担当取締役は、「欧州のいくつかの国では、市場環境がとくに厳しい。10月に発売する新型セダンの『ラピッド』に期待したい」とコメントしている。