三菱商事は、再生可能エネルギー事業の拡大を目指し、インドネシア・ジャワ島のワヤン・ウィンドゥ地熱発電所等の運営を統括するスターエナジー・ジオサーマル社の株式20%を取得すると発表した。
ワヤン・ウィンドゥ地熱発電所は、約1万3000ヘクタールの契約鉱区を有し、発電規模は42万kWと、地熱発電としては世界最大級。また、広大な茶畑の中にあり、環境に配慮した世界で最も美しい地熱発電所としても知られている。
同発電所は現在23万kWが稼働中だが、地熱貯留層の蒸気量、温度の高さ、圧力共に現存する地熱発電の中ではトップクラスで、今後の増設計画も高い確度で見込め、増設計画が実現した場合の同発電所の総事業費は約10億米ドル(約780億円)程度と見込んでいる。
今回の参画により、三菱商事は本邦企業として初めてインドネシアの地熱発電に運営まで関与することとなる。今後、同社は、今回株式を取得するスターエナジー社を核として、ワヤン・ウィンドゥ発電所の拡張事業を含め、インドネシアにおいて複数の地熱発電事業を開発・運営していくことを目指す。