【RISCON12】大分の自動車部品メーカー、球体の防災シェルターを出品

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危機管理産業展2012 ポンドの「ライフアーマー」
危機管理産業展2012 ポンドの「ライフアーマー」 全 2 枚 拡大写真
自動車部品やエアロパーツを製造する中小企業のポンド(本社・大分県別府市)は、9月に完成したばかりの製品を出品した。「ライフアーマー」(命の鎧)と名付けられた球体の防災シェルターだ。

「開発のきっかけは東日本大震災です。非難タワーをつくるには結構なお金がかかるし、ランニングコストも発生します。弊社がこれまで培ってきた技術を使って、手軽で安く、そのうえ防災機能が優れたものをつくってみようとなったのです」と同社関係者は説明する。

完成したライフアーマーは直径120cm、重量は約80kg。大人4人が入れる大きさだそう。製品化に向けてはさまざまな試験を重ねた。例えば強度テスト。トヨタ車体研究所に依頼し、600tのプレス機を使って圧縮テストを行った。結果は、住宅が倒壊するといわれる8tの圧力テストも軽々クリア、9.3tで微妙なクラックが入る程度だった。また、大人4人分のウエートを積んだ水面落下テストでも、高さ25mから落として無傷だったという。

価格は39万8000円。地元ではこの製品に対する反響が非常に大きく、同社では公園や幼稚園向けに大人4人と子ども20人が入れる大型のものを現在開発しているとのこと。

《山田清志》

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