【2012 Japan IT Week 秋】速度制限や一時停止情報を元に安全運転までも運行管理

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参考出品していたトヨタマップマスターの運行管理システム。スマホとの連携もデモしていた
参考出品していたトヨタマップマスターの運行管理システム。スマホとの連携もデモしていた 全 4 枚 拡大写真
10月24~26日まで幕張メッセで開催中の「2012 Japan IT Week 秋」内「スマートフォン&モバイル EXPO・秋」に出展したトヨタマップマスター。同社はWEB地図ASPサービスの一環として安全運転支援をサポートする法人向けの運行管理システムを参考出品した。

WEB地図ASPサービスは、同社がこれまでに培ってきた高品質・高精度・高鮮度な地図データベースを元に、それぞれの提供先に合わせた利用方法を提案するというもの。その中で注目したのが参考出品となっていた独自の運行管理システムだ。一見すると従来からあるGPSを使った運行管理システムに見える。

トヨタマップマスターがここでウリとしたのは、独自に収集した一時停止情報や、警察庁などより収集した速度制限情報を運行管理に取り入れたこと。一時停止情報はすでにトヨタ純正ナビなどにも採用されており、その情報の活用範囲を広げて本システムにも導入。ドライバーの走行実績からその運転状況までも対比しやすいようにしたのだ。

PCの地図上に展開されている走行経路は、よく見ると経路は「赤」「青」2種類の色で塗り分けられている部分がある。そして一部には「!」のマークが・・。青色は制限速度内で走行し、赤色の区間は制限速度を超えてしまっていることを表す。「!」は一時停止を行うべき場所でそれを怠ってしまった地点を表しているのだ。

一方、画面下には折れ線グラフで描かれた推移表もある。こちらは時間と共に推移する速度変化と、その時の制限速度を表示したもので、見たい部分にカーソルを合わせれば、その時に出ていた速度が即座にわかる仕組み。これまでの運行管理システムでは、制限速度や一時停止情報は含まれておらず、単に速度をチェックすることでカーブでの速度出し過ぎなどを把握する程度でしかなかった。

トヨタマップマスターでは、このシステムの導入によって速度や一時停止の励行が今まで以上にしやすくなり、会社全体として安全運転への意識高揚につながっていくとしている。

《会田肇》

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