【PCCJ 2012】運をも見方につけた山野が圧勝…第11戦

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ポルシェ カレラカップ 2012 第12戦
ポルシェ カレラカップ 2012 第12戦 全 5 枚 拡大写真

PCCJ(ポルシェ カレラカップ ジャパン)2012シーズンの最終ラウンド(ダブルヘッダー戦)が、ツインリンクもてぎで開催された。その初戦、第11戦の予選は10月27日の午前8時35分よりスタートした。

スーパーGTと併催される今回の予選はノックアウト方式。予選をQ1、Q2というふたつのセッションに分割し、Q1の上位8台がQ2に進出する権利を得て、そのQ2のタイムをもって最終的なグリッドが決められていく。
Q1から好調だったのはゼッケン11番山野直也。ひとり1分56秒439を叩き出し、早々にピットインする。ほかの上位陣も、ある程度のタイムが出た時点でピットに戻って来た。

Q1を勝ち抜いた8名のドライバーは、10分間のインターバルをおいてQ2セッションに突入していく。各車とも順調にタイムを記録していくが、56秒台ただひとりマークしていた山野がポールポジションを獲得。

そして2番手にはゼッケン14番平川亮、3番手にゼッケン5番高見沢一吉、以下ゼッケン90番イゴール・スシュコ、ゼッケン19番永井宏明、ゼッケン32番飯田太陽、ゼッケン22番マイケル・グリーン、ゼッケン33番Tetsuo OGINOという順に上位グリッドは決定した。

そして決勝レースは、正午のフォーメーションラップからスタートする。
ところが、ここで予選2番手の平川がスタートに失敗、4番グリッドからスタートしたイゴールと接触してしまい、両者ともに0周リタイアという波乱のスタートとなってしまった。

トップ集団は山野、高見沢、永井、マイケルの順で1コーナーへとなだれ込んでいく。が、2周目の時点でジェントルマンクラスのポイントリーダー、永井宏明に対してジャンプスタートによるドライブスルーペナルティが提示される。14ポイント差でタイトルを争うゼッケン16番横幕ゆぅを突き放しておきたい永井にとって、これは非常に痛いペナルティとなってしまった。

その横幕は9番手グリッドからのスタートがキレイに決まり、1周目で5番手にジャンプアップ。一方、トップを行く山野はファステストラップを次々と更新しながらグングンと後続を引き離していく。その後ろでは高見沢とマイケル、横幕とOGINOが数周にわたって僅差のバトルを展開していた。

首位を独走した山野はそのまま危なげなくフィニッシュ。第3戦富士以来となるシーズン2勝目を挙げた。「抜きどころのないサーキットなので、確実にスタートを決めていくことに集中していました」と話す。
そして9番手から嬉しいジェントルマンクラス優勝を挙げた横幕。「自分なりのいいスタートが決められて、順位を上げることができましたね。フレッシュタイヤだったので前のクルマを追うこともできましたが、無理せずに順位をキープしようと思っていました」と話している。

これでジェントルマンクラスのトップを走る永井の7点差に詰め寄った横幕。このポイント差をひっくり返すのは容易ではないが、レースは何が起きるか分からない。チャンピオンの行方は明日の最終戦まで持ち越しとなった。

《根賀亮仁@DAYS》

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