アウディは11月7日、10月の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は約12万3600台。前年同月比は13.9%増と、2桁の伸びを維持している。
市場別では、欧州が信用不安による減速傾向に反して、前年同月比4.2%増の6万0950台と、9か月連続の前年実績超え。このうち、地元ドイツは5.1%増の2万3450台と、9か月連続で前年実績を上回る。アウディによると、ドイツでは『Q3』や『A5』シリーズの販売が好調だという。
ドイツに続いたのは英国で、前年同月比19.8%増の9109台。フランスは0.2%増の5014台と、3か月連続で増加。一方、スペインは11.8%減の2576台と3か月ぶりのマイナス。イタリアは14.1%減の3903台と引き続き不振。ロシアは57.1%増の2946台と、大幅増が続く。
引き続き、大幅成長しているのはアジアパシフィック地域で、10月は前年同月比27.8%増の4万2050台を販売。このうち、中国(香港を含む)は3万5899台を売り上げ、前年同月比は29.5%増だった。米国は、10月としては過去最高の1万1708台を販売。前年同月比は14.5%増と、22か月連続で前年実績を上回った。
アウディの2012年1‐10月世界新車販売は、前年同期比12.9%増の122万1150台。同社のルカ・ディ・メオ営業担当取締役は、「中国はアウディにとって、最も成長を遂げている市場のひとつ」とコメントしている。