ドイツのスポーツカーメーカー、グンペルト…破産から再生へ

自動車 ビジネス 企業動向
グンペルト・アポロ エンレイジド(ジュネーブモーターショー12)
グンペルト・アポロ エンレイジド(ジュネーブモーターショー12) 全 3 枚 拡大写真

2012年8月末、ドイツの地方裁判所に破産を申請し、経営破綻したドイツのスポーツカーメーカー、グンペルト(GUMPERT)社。同社が、再生に向けての第一歩を踏み出した。

これは11月13日、グンペルト社が明かにしたもの。10月16日に破産手続きが開始され、破産管財人にジョージ・シャイド氏を指名したことを公表すると同時に、スポーツカーの『アポロ』の生産と販売を再開する意向を示したのだ。

グンペルト社は2004年1月、元アウディのモータースポーツ部門統括責任者、ローランド・グンペルト氏がドイツに設立。同年、オリジナルスポーツカーのアポロを発表した。アポロは、宇宙船をイメージしたという独特のフォルムが特徴。その進化形の『アポロスポーツ』は、ニュルブルクリンク北コースにおいて、7分11秒57というラップタイムを記録している。

2012年8月、グンペルト社が破産申請に至った主な理由が、経済情勢の悪化による販売不振。同社によると、とくに中国において、予想していた販売実績が達成できなかったことが大きいという。これにより同社は、資金繰りに窮し、支払い不能に陥った。

今回、グンペルト社は、アポロの生産と販売を再開する意向を表明。同社のローランド・グンペルト代表は、「2013年第1四半期(1-3月)、4-5台の新車を販売できそうだ」とコメント。さらに「世界のディーラーネットワークが営業を再開。日本、中国、トルコ、中東での受注が見込める」と語っている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  4. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  5. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る