【トヨタ安全技術12】進化した駐車場事故・追突事故の抑制技術…新型クラウン採用

自動車 ビジネス 企業動向
DSC体験のようす
DSC体験のようす 全 7 枚 拡大写真

トヨタ自動車は、安全技術開発の最新動向をメディアに公開した。発表が迫る新型『クラウン』への搭載を示唆する安全技術として、駐車場などにおける誤操作をサポートする「インテリジェント クリアランス ソナー(ICS)」と「ドライブ スタート コントロール(DSC)」、追突事故対策として「プリクラッシュ ブレーキ アシスト(PBA)」の進化版を披露した。

ICSとDSCは、アクセルペダルの踏み間違いを想定シーンとしている。駐車場での踏み間違い事故は年間約7000件発生しており、これらの事故の抑制に寄与することを目指しているという。

ICSは、クリアランスソナーが自車の進行方向に障害物を検知した場合、通常の警報機能に加え、エンジンやモーターの出力を制御し、自動的にブレーキをかけることで事故を防ぐ。

DSCは、駐車場などでアクセルを踏んだまま「R」レンジから「D」レンジにシフト変更を行なうなど、通常とは違うアクセル、シフト操作が行なわれた場合に、画面表示による注意喚起とともにエンジンやモーターの出力を制御する。

事前に衝突を検知し、衝突に備えることによって被害軽減を実現するPBAは今回、最大で60km/hの減速を可能にする性能向上を発表した。この技術により例えば、先行車両が20km/hで走行しており、自車が80km/hで突入した場合、60km/hの減速に対応する。追突事故時の相対速度(追突する車両と追突される車両の速度差)は、9割以上が60km/h以内で発生しているため、トヨタでは進化したPBAにより、追突事故の9割以上をカバーできるとしている。

なお、これらの安全技術は新型クラウンに対して、ICS、DSC、PBAがセットでオプション設定となる見込み。

《土屋篤司》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  3. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  4. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  5. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る