【ボルボ XC60 T5 Rデザイン 試乗】力強い加速を支える足回り…松下宏

試乗記 輸入車
ボルボXC60
ボルボXC60 全 12 枚 拡大写真

ボルボのSUVのひとつ『XC60』に「T5 Rデザイン」が設計された。

【画像全12枚】

これまでXC60のRデザインは上級グレードの「T6 AWD」に設定されていたため、価格も高くて手が届きにくかったが、新たに2.0リットルエンジンを搭載するT5のFF車にRデザインが設定されたことで、グンと手に入れやすくなった。

外観デザインは専用グリルを始め、シルクメタルのドアミラー、サイドスカッフプレート、リヤスキッドプレート、デュアルスポーツパイプ、20インチタイヤなど。インテリアも専用の本革スポーツシート、イルミネーテッド・シフトノブなどが用意されている。

搭載エンジンは直列4気筒2.0リットルの直噴インタークーラー付きターボ仕様で177kW/320N・mのパワー&トルクを発生する。ターボは新開発の鋼板製で、ボルボのターボエンジンらしく最大トルクが1800回転から5000回転まで維持される設定だ。

吹き上がりがとても軽快で、すぐに最大トルクに達するので、走行中はほとんどは最大トルクを使って走っているような状態。アクセルを踏み込めばすぐに力強い加速が得られる。6速パワーシフトの変速フィールに不満はないが、パドルが付いていなかったのがやや残念なところ。

XC60のT5 Rデザインは、最低地上高が235ミリもあって本格的なオフローダーのような設定。その割にボディが走りに不安定な感じがないのは足回りにも専用のチューニングが施されているからだ。

強化されたショックアブソーバー、スプリング、アンチロールバーのほか、ステアリングギアレシオもクイックな設定になっていて、相当に引き締まった感じの走りが感じられた。箱根方面のワインディングを走らせても、とてもスポーティな走りが可能だった。

ただ、狭いカーブなどで対向車とすれ違うときなどは、1900ミリに近い全幅が気になった。

XC60のT5 Rデザインの価格は569万円で、これに15万円のセーフティパッケージを装着して乗ることになる。ほぼ600万円に近い価格は決して安くはないが、差別化された外観と引き締まった走りなどを考えると、まずまずリーズナブルな印象。競合車となるX3やQ5に対しても競争力のある価格設定といえる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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