【BMW 523dブルーパフォーマンス 試乗】ガソリン3リッターオーバーのフィーリング…諸星陽一

試乗記 輸入車
BMW 523dブルーパフォーマンス
BMW 523dブルーパフォーマンス 全 15 枚 拡大写真

ヨーロッパメーカー、とくにドイツメーカーはディーゼルエンジン搭載車の日本導入を続々と進めている。BMWもその例に漏れず、先頃フルモデルチェンジした3シリーズにもディーゼルを設定するなど、導入に積極的だ。そうしたなか、5シリーズにも2リットルのディーゼルモデルを設定した。

車名は『523dブルーパフォーマンス』で、セダンとツーリング(ワゴン)が設定される。今回試乗したのはツーリングのMスポーツ。スポーツサスペンションや18インチホイールなど約140万円のオプションが装着されている。

エンジンを始動すると若干ディーゼルらしいノイズを響かせるが、気をつけていないとわからないレベル。アクセルペダルを軽く踏み込むと、たっぷりしたトルクを発生するエンジンによって、力感あふれる加速で速度を上げていく。エンジンのなかで発生する1回1回の燃焼が、しっかりと動力を生み出している感覚で、たしかな力強さを感じることができる。

8速のATはきれいなつながりで変速していくので変速時のショックはほとんどない。ステアリングにつけられたパドルスイッチを使ってのマニュアル操作では、素早い変速が可能でスポーティに走ることができる。

高速道路での流入を含めてもエンジンは3000回転まで使えば十分すぎるほど力強い。巡航モードに入ってしまえば、トルク変動の少ないエンジン特性のおかげで、どっしりとした走りが可能。ワインディングでは、エンジン回転が低くても十分にトルクがあるため、コーナーの立ち上がりで無理なくぐんぐんと加速していくのが気持ちいい。余裕のある走りはディーゼルモデルらしいもので、高回転型のガソリンエンジンとは異なる、大人の魅力にあふれている。

5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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