【ITS推進フォーラム12】開幕…ITS世界会議東京大会に向け盛り上げ図る

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ITS Japan会長の渡邉浩之氏(トヨタ自動車技監)
ITS Japan会長の渡邉浩之氏(トヨタ自動車技監) 全 24 枚 拡大写真

11月20日、国内外のITS関係者が集うシンポジウム・講演会である「日本ITS推進フォーラム」が開幕した。会場は港区三田の建築会館。

初日の20日は「総合シンポジウム」がおこなわれ、まず「ITS Japanの取り組み」を6名の担当者が報告したのち、「災害と交通セッション」として京都大学防災研究所教授の林春男氏やホンダの役員待遇参事である今井武氏らが講演をおこなった。

来年(2013年)の10月には東京ビッグサイトを会場に「ITS世界会議」の開催が予定されており、今回のフォーラムでは、日本組織委員会事務局長の花井利通氏から大会概要や具体的な計画についても明らかにされた。

シンポジウムの開催に先立ち、ITS Japan会長の渡邉浩之氏(トヨタ自動車技監)が挨拶に立った。「この日本ITS推進フォーラムは2004年にスタートしたが、その後日本のITSは急速に進展した。(フォーラムが始まった2004年)当時はITSが普及が始まり、それにともなって技術内容が高度化し、ますます産官学緊密な連携が必要になるとの考えでこのフォーラムが設立された。結果として皆様の多大なるご支持を得られた」。

また渡邉氏は、今後ITSが向かうべき先として、「ゼロ・フェイタリティ(交通事故死亡ゼロ)」「ゼロ・エミッション」そして、産官主導から市民レベルの政策提言や活動へという「パラダイムシフト」の3点を挙げる。

「ITSやICTは個の最適化と全体の最適化の両立が可能。計測の指標が確立されれば可視化ができ、この指標化・見える化されたデータをもとに、企業や市民が世直しに直接参加するようになる。この会議を通して新産業や人材の育成といったITSの発展のきっかけになれば、と願っている」と挨拶を締めくくった。

日本ITS推進フォーラムは21日も開催され、「将来の交通ビジョンセッション」「国際セッション」「海外ゲスト講演」などがおこなわれる予定。

《北島友和》

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