【アルファロメオ ジュリエッタ 試乗】QVは久々にスウィートなアルファロメオ…島崎七生人

試乗記 輸入車
アルファロメオ ジュリエッタ クワドリフォリオ・ベルデ 左ハンドル仕様
アルファロメオ ジュリエッタ クワドリフォリオ・ベルデ 左ハンドル仕様 全 6 枚 拡大写真
アルファロメオ『ジュリエッタ』のクワドリフォリオ・ヴェルデに試乗した。その際、所定の試乗コースを1周走るべきところを、2周もしてしまった。

今年8月のバリエーション拡大で、ジュリエッタのラインアップに標準設定化された「クワドリフォリオ・ヴェルデ」の左ハンドル仕様。このクルマは、とにかく「久々にスウィートなアルファロメオ」と断言していい。

ジュリエッタでの最上位モデルではある。その根拠は、235ps/30.6kg-mを絞り出す、シリーズ最強の1750cc直噴ターボエンジンにある。が、コイツが決して荒々しくなくスウィートなのだ。乗った瞬間にまるで自分のクルマのように手足に馴染む6速シフト&クラッチを使い走ると、低回転から6500rpmのレッドゾーン手前まで、実になめらかに吹け上がる。その間のトルクとパワーの出方も絶妙で、もれはもう、うっとりとさせられるほど。

しなやかなサスペンションもいい。1.4リットル車より乗り心地がむしろいいのは、登場時から確認済み。スポーティさを謳うにしても、やはりこれくらい洗練させたアシじゃなければね……と思う。4ドアだからファミリーカーとしてもまったく問題なく通用する。ステアリングのなめらかなフィールも相変わらずだし、運転ポジションが自然なのは、やはり左ハンドル車だからだ。ボディ剛性も、初期型よりさらに高まった印象。相変わらず、乗り終えクルマから降りて、振り返って眺めたくなるクルマの筆頭である。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★


島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWER が走行不能に!…土曜ニュースランキング
  2. レクサスの最高峰セダン『LS』36年の歴史に幕、SNSでは「センチュリーが後継モデルに?」との期待も
  3. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  4. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  5. 「ヤリクロ超えたのでは?」スズキ『クロスビー』のフルモデルチェンジ級進化に「最近スズキすげぇな」などSNS興奮
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る