欧州の自動車最大手のフォルクスワーゲンと上海汽車(SAIC)の中国合弁、上海フォルクスワーゲンは11月22日、中国で開幕した広州モーターショー12において、新型『サンタナ』をワールドプレミアした。
サンタナは、フォルクスワーゲンの中国における大ベストセラー車。現行の初代モデルは、1983年の中国市場投入以来、累計約400万台を販売した。サンタナは日本市場にも導入された過去があり、1984年から日産自動車が、神奈川県座間工場でサンタナをライセンス生産している。
初代サンタナは中国では、デビューから29年という長期に渡って販売されてきた。今回ようやく、このミドルセダンが2代目にモデルチェンジを果たし、広州モーターショー12でワールドプレミアを飾った。
新型のエクステリアには、フォルクスワーゲンの最新デザインDNAを導入。横基調のメッキグリルは、他のフォルクスワーゲン車にも見られるデザインだ。
インテリアは、ベージュとブラックの2色を用意し、顧客の嗜好に対応。ホイールベースは2603mmと初代よりも長めに取り、後席ひざ元のスペースを拡大した。トランクは、480リットル(VDA計測法)の容量。
搭載エンジンは、新開発の「EA211」型直列4気筒ガソリン。1.4リットルは最大出力90ps、1.6リットルは最大出力110psを発生する。燃費性能は、1.4リットルが16.95km/リットル、1.6リットルが16.67km/リットル。フォルクスワーゲンは、「燃費やCO2排出量は先代比で最大28%改善」と説明し、新型の環境性能に高い自信を示している。