【プジョー 508 試乗】第一級のセダンとしての資質の高さは変わらず…島崎七生人

試乗記 輸入車
プジョー・508
プジョー・508 全 5 枚 拡大写真
知人に『プジョー508』のオーナーが複数いて、そのうちセダン、SWそれぞれに前任車『407』からの“乗り継ぎ組”がいる。やはりプジョーの世界観は、ハマると心地いいらしい。

折しもインターネット上で、1st Anniversaryのキャンペーンも展開中。そんな『508』に改めて試乗してみた。乗ったのはセダンのベースグレードの『Allure』、下ろして千数百km足らずの新車。クルマを受け取った直後は、さすがに全体がまだ硬い…そう思えた。

が、走り込むに連れ、メキメキと馴染みがでてきたのが実感できた。200km程度を走ったあたりから、角が取れ、低速でもフラットでしなやかな乗り味が味わえるようになった。

もちろん大柄にも思えるボディながら山道も危なげなくこなすし、走りのポテンシャルの奥が深い。 

運転席も当初は硬めと思えたが、片道1時間程度の山道の往復で、本当に1度も運転姿勢を直さなかったことで、このシートの出来のよさがわかった。

ひと頃なら3リットルのV6でもおかしくないボディに今や1.6リットルターボ(156ps/24.5kg-m)というエンジンも、依然、実用上まったく不足はない。最新技術の恩恵だ。

ドアも大きくゆったりと座れる後席、広いトランクなども見逃せない。標準装着の国産P社製オーディオ一体ナビの操作ロジックが洗練されればなおいいが、第一級のセダンとしての資質の高さは相変わらずだ、と思えた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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