【シトロエン DS3レーシング 試乗】抜群の乗り心地と操縦安定性…諸星陽一

試乗記 輸入車
シトロエン DS3レーシング
シトロエン DS3レーシング 全 14 枚 拡大写真

乗りたい乗りたいと思っていたシトロエン『DS3レーシング』にやっと試乗することができた。DS3レーシングは、DS3をベースにWRCマシンの開発などを行った、ワークスファクトリーのシトロエンレーシングがチューニングしたモデルだ。

1.6リットルのターボエンジンは207馬力を発生。ミッションは6MTが組み合わされる。低速からしっかりとトルクフルな特性で、アクセルペダルを踏んでいくと、グイグイとボディを引っ張っていく感覚を味わえる。ミッションはシフトストロークこそ長めだが、しっかりと確実に入るもので、スポーティな走りにもってこいの設定。

高速道路に入り、巡航モードになるとしっかりと動く足まわりによってスポーツモデルとは思えないゆったりとしたクルージングが可能だ。ダンパー、スプリングともに固められ、トレッドも拡幅されているのに、まったく乗り味を損なっていない。これにはかなりビックリさせられた。

さらに驚愕を覚えたのがジャンクションでのコーナリング性能。長く巻き込んだ、横Gがグーッとたまるタイプのジャンクションでも、タイヤは路面をピターッとつかみまさにオンザレール感覚でコーナリングしていく。

FFコンパクトスポーツを極めた走りを味わうことができた。新車価格は360万円だが、世界限定3000台ということもあり、中古車になっても価格ダウンは少なそう。これはかなり魅力的なクルマに仕上がっていると言って、間違いない。

5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る