ホンダの高級ブランド、アキュラはロサンゼルスモーターショー12で、『レジェンド』後継にあたる中型セダン『RLX』を発表した。登場が予告されているスポーツカー、次期『NSX』に採用される最新のハイブリッドシステムを搭載するモデルも追加される。
NSXにも採用される「スポーツハイブリッドSH-AWD」は、エンジンをアシストするモーターとは別に、インホイールモーターを加えた合計3個のモーターで構成されるハイブリッドシステム。これにより、特に重量のある高級車やNSXのようなスポーツカーにおいて、回頭性の向上やスポーツ走行性能のレベルアップが見込まれる。
NSXでは、ミッドシップに置かれたエンジンが後輪を駆動し、フロント左右のインホイールモーターが前輪を駆動するが、RLXでは配置を逆転。フロントに置かれたエンジンが前輪を駆動し、リア左右のインホイールモーターが後輪を駆動する。
先に発売となるガソリンエンジン仕様は、310hp(314ps)を発揮する3.5リットル・直噴V6エンジンを搭載。米国燃費基準のEPAでは市街地が20mpg(8.5km/リットル)、高速が31mpg(13km/リットル)、複合で24mpg(10.2km/リットル)。スポーツハイブリッドSH-AWDでは、370hp(375ps)と高出力ながら市街地、高速、複合ともに30mpg(12.7km/リットル)と、環境性能も両立させる。
スポーツハイブリッドSH-AWD仕様は2013年末までに正式発表となる。次期NSXの登場まで3年。そのパフォーマンスの一端を予感させるモデルとして注目だ。