三菱自動車は、同社EV技術センター(愛知県岡崎市)および愛知県内の従業員寮において、PCB(ポリ塩化ビフェニル)使用の可能性が高い蛍光灯安定器を誤処分していたことが判明したと発表した。
また、社員向け研修所や新車点検場がある津田山オートスクェア(神奈川県川崎市)においても、PCB使用の可能性が高い水銀灯安定器を誤処分していたことが判明。これらは、今年9月に判明した弊社水島製作所およびパワートレイン製作所でのPCB含有機器の誤処分事例を受け、弊社の全地区を対象に同様事例の有無を調査した結果、判明したもの。
PCBは、絶縁性、不燃性に優れ、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体に使用されてきたが、1968年に発生したカネミ油症事件などをきっかけに生体・環境への影響が明らかになり、1972年に製造が中止。2001年にPCB処理特別措置法が制定され、適切に処理することが義務付けられている。
同社は今後、PCB含有機器の管理を強化するなど、再発防止を徹底していく。