三菱重工、人が近付けない過酷な事故現場で作業できる遠隔作業ロボットを開発

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三菱重工「MHI-MEISTeR」
三菱重工「MHI-MEISTeR」 全 1 枚 拡大写真

三菱重工業は、人が近づけない災害や過酷事故の現場を自由に移動し、2本のロボットアームで点検、保守・補修などの作業ができる遠隔作業ロボット「MHI-MEISTeR」(マイスター)を開発したと発表した。

既存の災害対応ロボットがカメラなどによる点検・監視機能を中心とするのに対して、アームの先端に取り付けるツールを交換することで、汚染調査のためにコンクリートに穴をあけて、サンプルの採取や、通路を遮断している手すりなどの障害物を切断するなど、多様な作業を遠隔操作で行える機能を持つ。

同機は、1999年に茨城県東海村で起きた核燃料加工施設の臨界事故を機に、当時の日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)と同社が共同開発した耐環境型ロボットがベースとなっている。当時、姉妹機として製作した社内用ロボット「MARS-D」を、原子力施設のメンテナンスの現場で培った技術を活用、東京電力の福島第一原子力発電所で使えるように改良した。

ロボット内部の汚染防止対策など、耐放射線性能や遠隔操縦性を高めた。ロボットアームは、人の腕と同じような7つの関節を持ち、先端部に様々な専用作業ツールを簡単に着脱することが可能。このため、片方でモノを把持しながら、もう一方で切断する作業、左右に異なるツールを装着して1台で2種類の作業を同時に行うことが可能。

今回、コンクリートの汚染調査用に開発したドリルやハンド(挟み爪)などの専用ツールを同機に装備することで、コンクリートの壁や床から70mm程度の深さまでのサンプルを遠隔操作で採取できる。人が近づけない高線量域での汚染状況調査などで活用が期待できるとしている。

また、不整地や狭い場所の走行が可能な台車に高機能なロボットアームを2本搭載することで、従来の監視型ロボットでは対応できなかった、コンクリート穿孔、手すりや配管の切断、障害物の除去、除染や簡単な補修などに迅速に対応できる。

同社は今後、福島原子力発電所などでの多様なニーズに対応するため、各種先端ツールを開発するなど、高機能な遠隔作業ロボットの技術開発を進めていく方針。

《レスポンス編集部》

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