アウディの米国法人、アウディオブアメリカは12月12日、アウディ『S5』が『ワーズオートワールド』誌が主催する「10ベストエンジン2013」を受賞したと発表した。
10ベストエンジンは1995年から開催。自動車のエンジン性能に着目して優秀な10台を選ぶ賞だ。エンジンのエンターテインメント性や環境性能に的を絞って、同誌の編集者6名が10機種のエンジンを選出する。
選考条件は、2013年3月まで米国市場で継続して販売されること。また、車両価格は5万5000ドル(約460万円)以下に限定される。つまり、フェラーリやランボルギーニ、日産『GT-R』やシボレー『コルベットZR1』などのスーパーカーは、選考の対象外だ。
今回、アウディ『A5』の高性能グレード、S5が、「10ベストエンジン2013」に選出。アウディは10ベストエンジンを毎年受賞する常連メーカーだが、今年はS5が栄冠を手にしている。
最新のアウディS5は、直噴3.0リットルV6スーパーチャージャー「TFSI」を搭載。最大出力333ps、最大トルク44.9kgmを発生する。旧4.2リットルV8比で、パワーは21psダウンしたが、トルクは同数値を達成する。
クーペの場合、0-100km/h加速4.9秒と、旧4.2リットルV8よりも0.2秒短縮。最高速はリミッターにより、250km/hに制限される。燃費の向上も、エンジンのダウンサイジングの大きな効果。『S5クーペ』の欧州複合モード燃費は、12.35km/リットル。アウディによると、旧4.2リットルV8比で20%も燃費を改善させているという。
アウディの直噴3.0リットルV6スーパーチャージャー「TFSI」は、4年連続で同賞に輝いた。アウディオブアメリカのScott Keogh社長は、「我々のTFSIエンジンは2002年からの連続受賞。パワフルで低燃費な高性能エンジンで、アウディが自動車業界をリードしている証」と述べている。