JAXA、S-520-28号機を打上げ…観測実験は成功
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目的は、微小重力環境を利用した均質核形成実験。
ロケットの飛翔および搭載機器の動作は正常で、計画通り発射後10秒に炭酸カルシウムの核形成実験を開始。60秒にノーズコーンを開頭、62秒にスピン制御モードに移行した。宇宙ダストの核形成再現実験は打ち上げ後100秒に開始。その後、ロケットは283秒に最高高度312kmに達した後、内之浦南東海上に落下した。
今回実施した2種類の実験のうち、炭酸カルシウム核形成実験では、炭酸イオンとカルシウムイオンを含む11種類の異なる濃度の水溶液から核形成を行い、生成した結晶核による光散乱強度と溶液インピーダンスの連続測定を行った。宇宙ダスト核形成実験では、宇宙空間を模した3つの真空容器中で鉄および酸化タングステンの蒸気を噴出し、そこから固体微粒子(ダスト)が形成される過程を干渉計により測定した。
《纐纈敏也@DAYS》