米電池大手、A123システムズ…買収競争で中国企業が優位に

自動車 ビジネス 企業動向
A123システムズ製のハイブリッド車用リチウムイオンバッテリー
A123システムズ製のハイブリッド車用リチウムイオンバッテリー 全 2 枚 拡大写真

米国の大手リチウムイオン電池メーカー、A123システムズ。一旦は中国企業による買収が決定しながら、破産を申請。さらに柱となる自動車関連事業は、米国の自動車部品大手のジョンソンコントロールズ社が買収と、目まぐるしく変化する同社に、また混沌とする動きがあった。

これは12月8日に行われた、A123システムズの資産売却入札での出来事。当初の買収先の中国自動車部品最大手、万向集団が、A123システムズの資産売却入札において、ジョンソンコントロールズ社に競り勝ったのだ。

これを受けて、米デラウェア州の破産裁判所は12月11日、A123システムズの万向集団への売却を承認。A123システムズはジョンソンコントロールズ社から一転、中国の万向集団が買収する可能性が高くなった。

しかし、ジョンソンコントロールズ社も諦めていない。米国の一部国会議員が、A123システムズの中国企業への売却に関して、「公的支援を受けてA123システムズは新技術を開発した。この技術が中国に流出するのは問題」と、万向集団への売却に反対している。

ジョンソンコントロールズ社は12月17日、声明を発表。米国議員の動きを追い風に、ジョンソンコントロールズ社は、改めてA123システムズの買収を目指す方針を示している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る