ヤマハ発動機は12月18日、2015年度までの新中期経営計画を発表した。このうち連結売上高目標は1兆6000億円に設定。柳弘之社長がかねてから中期的な目標として掲げていた2兆円の達成は5年後の2017年に目指す姿として先送りされた。
柳社長は同日、都内で開いた中期経営計画説明会後、一部報道陣に対し「現実として2012年の足元が弱いので、これは受け入れざるを得ない」と、先送りした背景を語った。ヤマハ発動機の2012年12月期の連結売上高予想は、新興国での二輪車販売の減少や円高影響で前期比6.0%減の1兆2000億円、現在の中期経営計画で掲げた売上目標に対しては2000億円下回る水準となる。
その一方で柳社長は「企業の持続的な成長としての目標は続けていく。そこはやはりきちんと持ったままで、3年後の断面ということで(新中計を)示した。やはり社員全員で、その規模感は共有していきたい」と述べ、売上2兆円の目標自体は掲げ続けることを強調した。