【エコプロダクツ12】被災企業開発の電動三輪バイク、高齢者に人気

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エコプロダクツ2012モービルジャパンの「ラビット3」
エコプロダクツ2012モービルジャパンの「ラビット3」 全 2 枚 拡大写真

モービルジャパンが「エコプロダクツ2012」に出展した電動三輪バイクが高齢者の間で人気を呼んでいるという。「先日も、90歳の男性が電動自転車よりも転倒の心配がないと買って行った」(下永正明社長)とのことだ。

同社は宮城県仙台市に本社を構えるアイン工機の子会社。アイン工機はクラッシャーと呼ばれる破砕機を製造しているメーカーで、2004年にそれまで培ってきた技術を元に電動バイクを開発し、子会社で販売を開始した。しかし、「余り売れなかった」という。

その後2011年3月、東日本大震災の津波で工場が被害を受け、茫然自失状態に。そこで、会社を元気づけるために、電動三輪バイクの開発に着手した。開発コンセプトは「下駄代わりになる手軽な乗り物」。というのも、被災地では価格が安くて手軽な移動手段が求められていたからだ。

そして、数か月の開発を経て完成。「ラビット3」と名付けられた電動三輪バイクは、2人乗りで、鉛バッテリーを使用した後輪のインホイールモーター。8~10時間の充電で50kmの走行が可能だ。最高速度は時速50kmで、価格は29万4000円。「できるだけ価格を安くするために、中国で製造しています」と下永社長。

普通免許、ノーヘルで運転できる手軽な乗り物ということで、高齢者からの引き合いが相次いでいるという。特に自動車の運転をやめようと考えている高齢者が多いそうだ。

《山田清志》

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