NASA、オリオン宇宙船のバックアップ・パラシュート実験を完了

宇宙 テクノロジー
パラシュートのテスト
パラシュートのテスト 全 2 枚 拡大写真

NASAは12月20日、アリゾナ南西部にある米軍ユマ検証実験場でオリオン宇宙船のためのパラシュート実験を完了したことを発表した。2014年の最初の飛行テストに向けて一歩前進する結果を得た。

このテストで、もし落下の間に2つの減速用パラシュートが開かなかったとしても、オリオンは安全な着地をすることが可能であると証明された。

オリオンは人間をこれまでよりも宇宙のより遠くまで運ぶことができるが、最も困難なことの一つに、乗組員達を安全に帰還させることができるかどうかという問題がある。なぜならこの宇宙船はより長い遠いところから戻って来て、大気圏に20,000マイルのスピードで突入するからで、突入後はパラシュートが唯一宇宙飛行士達を運ぶカプセルを減速させることができる。

オリオンは5つのパラシュートを有し、その内の3つが116フィートの幅を持つメイン・パラシュートで、他の2つは23フィート幅の補助パラシュートである。21,000ポンドのカプセルはが安全に着地するためには、2つのメイン・パラシュートと1つの補助パラシュートを必要とし、予備の2つのパラシュートは主要なパラシュートの一つが開かなかった時のために、バックアップの役割を果たす。

無人のオリオン宇宙船が2014年にフロリダのケープ・カナベラル空軍基地から発射され、探検飛行第一テストを行う。宇宙船は地表から3,600マイル上空まで旅をする。これは国際宇宙ステーションが周回する高さの15倍の遠さで、40年以上の間で最も遠くまで到達する有人宇宙船となる。この飛行の主な目的は、遥かに遠い宇宙空間からの帰還の際に発生するスピードで、オリオンの耐熱シールドのパフォーマンスをテストすることである。

《河村兵衛》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る