日立製作所は、青山高原ウインドファームより、同社が三重県津市と伊賀市に増設する大規模風力発電所向けに国内最大級となる2MW風力発電システム(HTW2.0-80)40基を受注したと発表した。
青山高原ウインドファームには、既に20基(15MW)の風力発電システムが設置されているが、今回HTW2.0-80を40基(80MW)増設し、発電設備容量が日本一の95MWとする計画。今回、日立は、同発電所の造成工事から設計・製造・据付を受注。受注した40基は、2016年3月に18基、2017年3月に22基が順次運転を開始する予定。
日立が「HTW2.0-80」で採用しているダウンウィンド方式は、風見鶏効果による風荷重低減で基礎工事コストを低減できること、さらに丘陵地など吹上風が吹く地帯での発電効率が良いのが特徴。
同社は今年7月、富士重工業から風力発電システム事業の譲渡が完了し、日立事業所 埠頭工場(茨城県日立市)で開発・製造を開始した。現在まで、約110基の2MW風力発電システムを受注しており、今後、さらに営業活動を強化して、2015年度に風力発電システムで国内トップシェアを目指す。