【2012年10大ニュース座談会】エマージングマーケット、国内高速道路…光と闇

自動車 ビジネス 国内マーケット
タイ バンコク(参考画像)
タイ バンコク(参考画像) 全 18 枚 拡大写真
3
 エマージングマーケットの価値とリスク…10大ニュース2位から10位は大接戦

■新東名開通と笹子トンネル崩落事故

福田---まさかと思ったけれど、笹子トンネルの天井板の崩落事故は記憶に新しいですよね。それと新東名開通が2012年だったというところになんとなく因果を感じます。

三浦---2012年を振り返ったとき、「新東名が開通した」という出来事は後々まで記憶されるでしょう。新東名には相当な額が投資されていると言われています。新しいものを造るための投資と、既存の道路の点検への投資、お金の使い方をもう一度考え直したいですね。

福田---衆院選では自民党が圧勝したというか、民主党が大敗したというか。いずれにせよ政権交代で「人からコンクリート」になることは間違いない。自民党は公共投資に相当額をつぎ込む方針ですからね。これからの動きに注目しましょう。

■モータースポーツはWECのHV対決に注目集まる

土屋---サイトのPV(ページビュー、閲覧回数)でみますとWECのトヨタ対アウディHV対決、日産デルタウィングの活躍と行ったニュースに注目が集まりました。

瓜生---小林可夢偉選手の活躍は記憶に新しいですが、先日明らかになった2013年F1シート断念の一報はとても残念でした。他にもF1の話題としてはピレリタイヤに関係する賛否両論、シューマッハの完全引退などがありましたが、10大ニュースとして扱うには小さいかな。

■10大ニュースの順位を決める

福田---中国における反日暴動に関する一連の出来事は2012年を象徴するのでは。

三浦---そうですね。これは2012年の10大ニュース1位で決まり。

北島---2位以下が混戦ですね。

中田---アジアの経済民主化、これは中国反日関連と、関係性がありますから、5位くらいにつけておきたいです。

瓜生---ホンダの軽、これはインパクトありましたよね。トヨタのアクアがプリウスを超えたのが2012年の後半になってからで、販売台数という視点ではN BOXも相当数を販売していますし。3位くらいでも問題ないかと。

三浦---軽3強時代となりましたが、ホンダが展開する軽自動車の価格はそれなりです。高めの軽自動車をラインアップしているのがホンダで、ホンダというブランドも背景に需要を吸収しているということではないでしょうか。

北島---テレマティクス関連は、唯一iOS6地図問題があります。これは上位でも良いのでは。

福田---選挙関連はまだ終わったばかりで今後の動向如何、というところがあるからランキングに入れるよりは次点ですね。

中田---ダットサン復活への一報は、9位とか10位あたりで良いと思いますよ。

瓜生---あとはCX-5、86/BRZの製品ネタを何位につけるかですが。

福田---「6重苦」も今年の日本自動車業界で常に言われ続けてきました。「7重苦」はタイの洪水後、志賀俊之前自工会会長が言葉にしたものですが、この2012年も、円高、法人税率、FTA対応への遅れ、製造業の労働規制、環境規制の強化、そして電力不足。日本の自動車産業にとっては非常に困難な状況が続いてきましたからね。

三浦---日本の電機がかなり厳しい状況にありますが。

福田---パナソニック、シャープといった日本の代表的な企業が大赤字。一方で自動車産業は震災からの復活も早く、結果を出しましたよね。

(つづく)

《まとめ・構成 土屋篤司》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「赤色くるー!!」2026年モデルのカワサキ『エリミネーター』に熱視線!新カラー&グラフィック追加へ
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る