りゅうこつ座イータ星は爆発寸前かも知れないが、それがいつなのかは誰にもわからない。それは来年かも知れないし、100万年後かも知れない。
イータ星の質量は我々の太陽より100倍重く、それは完全爆発するスーパーノバの素晴らしい代表格になり得る。歴史的記録が示すように、りゅうこつ座イータ星は約150年前に異常な爆発を起こし、それによって南の空の最も明るい星の一つとなった。
鍵穴星雲の中のりゅうこつ座イータ星は、現在のところ自然のレーザー光を照射する唯一の星であると考えられている。この1996年に撮影されたイメージは、この銀河間星を包む異常な星雲の新たな詳細をもたらした。そして現在はっきりと見えるのは、明確なローブと熱い中央部、そして奇妙な放射線の流れである。
このローブは、中央から照射される青と紫外線の光を吸収する列状のガスと塵で満たされており、その放射線の流れは未だ解明されないままである。