新疆南路を行く(6) ホータンへ
エマージング・マーケット
東南アジア

何とか飛行機に滑り込む。機内は意外なほど、空いていた。実は2か月前に最初に予約しようとした時は全てが割引運賃なし。ところが3週間前に最終的に予約する時は40%オフになっていた。何故だろうか、どうやら漢族はテロを警戒し、南新疆への旅行を取りやめ、旅行社が大量にキャンセルを出したらしい。やはり危ないのか。そういえば、北京、ウルムチ間の航空運賃も同じようにディスカントになっていた。
ホータンまでは約2時間、同じ新疆内とは思えないほど、遠かった。そういえば前回のカシュガルも1時半半以上掛かった。本当に広い所だ。乗客にはウイグル系が目立っていた。外国人もあまり見かけない。殆ど揺れることもなく、ホータンの空港に定刻に到着した。小さな空港だった。タラップを降りると、周囲には何もなかった。80年代の中国の空港を思い出す。何となく懐かしい雰囲気があった。荷物を取るターンテーブルも小さい。うーん、本当に中国の果ての果てまで来てしまった感じがある。
3.ホータン (1) 空港から
空港に到着したが、今日は自力でホテルへ入るように言われていた。空港前のタクシーを避け、奥に停まっているタクシーに声を掛ける。「どれに乗っても20元だよ」と言われる。車内で待つが、他の客が来ないと発車しない相乗りのため、一向に出る気配がない。すると他の運ちゃんがやってきて、お客を交換しろ、という。家族4人組が来たので、私がトレードに出され、直ぐ出発する車に乗り換えた。既に3人が乗っていた。何キロも走らない内に街に入り、役所関係者は役所の前で、女性出張者は予約したホテルで降りていった。
私が指定されたホテルはこの街では結構立派なホテルだった。横には大きな広場があり、この辺が街の中心だと思わせるものがあった。ただラマダン中だからか、人影はまばらで、時折観光客が歩いているだけ。何とものんびりとした風情が漂っていた。このホテルでも予約が分からいと言われ、J教授に電話する羽目に。J教授一行は本日ホータンから200離れた街に視察に行っているとのことで、ホテルで待つように指示がある。
《須賀 努》
【注目の記事】[PR]
ピックアップ
アクセスランキング
- ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
- 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
- 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
- ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
- 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
- VW、自信を取り戻した欧州の巨人…IAAモビリティ2025
- 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
- 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
- トヨタ、新プロジェクト予告…センチュリーやダイハツなど5ブランドが参画
- まずは街で最適解を出す! ダンパー減衰の基礎と“曲がる・止まる”が変わる実践チューニング~カスタムHOW TO~