フィアットクライスラージャパン、2012年はイタリア、アメリカ両ブランドとも大幅成長

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東京オートサロン13 アバルトブース
東京オートサロン13 アバルトブース 全 6 枚 拡大写真

フィアットクライスラージャパンは、東京オートサロン13において、同社の2012年の業績概要とアバルトブランドの今後の展開について発表した。

同社代表取締役社長兼CEOのポンタス ヘグストロム氏によると、「日本自動車輸入組合が発表した通り、2012年の輸入車登録台数は前年比で17%プラスになりました。しかしフィアットクライスラージャパンはその2倍の34%の成長を遂げたのです」と述べる。「特にアルファロメオブランドは昨年2月にリリースした新しい『ジュリエッタ』とともに売り上げは堅調に伸び、成長率139%となりました」。その結果、「2012年には我々の3つのイタリアブランドの売り上げ台数が、1万台を超えたのです」

また、「『グランドチェロキー』、『ラングラー』、『コンパス』を含むジープの主要モデルの販売も非常に堅調で、売り上げは58%上昇しました」という。そして、「昨年のジープの売り上げ台数は5千台を超え、これはホンダがジープを販売していた当初、1998年以来の最高の数字となっています」と話す。

アバルトについてヘグストロム氏は、「日本では2009年の東京オートサロンにおいて紹介しました。そこから4年間をファーストステージと位置付けるならば、東京オートサロン13からセカンドステージの始まりです」という。「ファーストステージでは、ディーラーシップは東京、大阪、名古屋、福岡の4拠点に限定し、アバルトブランドを慎重に育ててきました」。そして、セカンドステージでは、「新しく導入するモデルも含め、製品ラインナップを強化しつつ、今後はセールスネットワークの拡大ということも追及しながら、販売アップの計画をしています」とし、「2013年半ばまでには13店舗を開店し、トータルで18の店舗展開という形のネットワーク体制へ移行していきます」とする。

最後に、「2012年のアルファロメオの成長を考え、アルファロメオがすでにトップブランドになり得たというならば、2013年、アバルトもそれに続くと考えています」と意気込みを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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