富士重吉永社長、中国での現地生産「もう一度チャンスがあれば考えたい」

自動車 ビジネス 海外マーケット
富士重工業・吉永泰之社長
富士重工業・吉永泰之社長 全 4 枚 拡大写真

富士重工業の吉永泰之社長は1月15日に都内で開いた新春会見で、中国で検討中の現地生産について「全く動いていない。(尖閣問題を受けた販売減で)ある意味良かったと思っている」としながらも、「もう一度チャンスがあれば考えたい。この気持は変わりない」と述べた。

吉永社長は「尖閣問題で非常に販売が冷え込んだ時、私自身はスバルの前年比に対する落ち込み方はおそらく業界他社より大きいと思うと社内に言った」ことを明かし、その理由として「中国で一番売れているスバル車は『フォレスター』で、どういうお客様に買って頂いているかというと富裕層、またどういう用途で買われているかというとセカンドカーということなので、慌てて買う必要がない車ということだから」と述べた。

実際、2012年の中国でのスバル車の販売実績は4万3500台と前年比24%減、期初の販売計画に対しては34%下回る結果となった。

このため吉永社長は「現地生産化は全く動いてないが、今現在でいえば、ある意味良かったなと思っている。やはり販売あっての生産なので、中国の販売をいかに立て直していくか、まずこれを注力すべき」と強調した。

その上で「販売が元へ戻ってさらに増えていった時、やはり完成車(の輸入)だけでは足りないと現地から言われた時に、もう一度チャンスがあれば現地生産を考えたい。この気持は何も変わりはない」と述べた。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る