本田技術研究所の三部敏宏常務執行役員は1月16日の基調講演で「ホンダのエンジン進化の方向性としてダウンサイジング過給エンジンの開発を進めている」ことを明らかにした。
ホンダでは四輪車向け次世代エンジン群として軽自動車用から3.5リッターV6まで5つのガソリンエンジンと、1.6リッタークラスのディーゼルエンジンを順次市場投入する計画を公表しているが、これにダウンサイジング過給エンジンが加わることになる。
ただ三部常務執行役員はダウンサイジング過給エンジンの具体的な仕様や実用化の時期には言及しなかった。
また、さらなるエンジン進化への取り組みとして「熱効率を追求するものと、ダウンサイジング、容積効率の追求の2方向があると考えている」と述べた。
このうち熱効率の追求ではHLSI(予混合スパーク点火)燃焼による低NOx、制御性の向上を、また容積効率ではバイオエタノールを含んだ燃料の活用による高圧縮比エンジンで、それぞれアプローチしていることを披露した。