川崎重工、世界初、水を冷媒としたノンフロンの小型ターボ冷凍機を開発

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川崎重工業は、水を冷媒としたノンフロンの小型ターボ冷凍機を世界で初めて商品化し2月から販売活動を開始すると発表した。

同社では、水冷媒ターボ冷凍機の市場投入に先駆けて、ブリヂストン北九州工場の空調用として、昨年9月から10月に実証運転を行い、実環境で想定通りの性能を確認した。

水冷媒ターボ冷凍機は、オゾン層保護、地球温暖化防止に貢献する冷媒として水を採用した。

水冷媒ターボ冷凍機の冷凍能力は、小規模のビルや工場、事務所の空調用に適した100冷凍トン(352kW)を達成した。ターボ冷凍機の冷媒として水を採用する場合、水が常温・常圧で液体であるため、冷凍サイクル中で蒸発させる際に大幅に減圧する必要がある。これまで培ってきた回転機械技術を活用して、圧力比が高く高性能な新型圧縮機を開発することで冷却性能をフロン系冷媒冷凍機と同等レベルにした。

また、新型圧縮機を始め、主要機器を自社開発して小型化することで、既存冷凍機との置き換えが可能なコンパクトサイズで実現した。高速電動機の採用により増速機を無くし、オイルフリー化も実現した。

川崎重工は神戸工場内にモデルプラントとして設置している水冷媒ターボ冷凍機の運用により、設備導入からオペレーション、アフターサービスにわたる運用ノウハウの蓄積やソリューション提案力を強化し、水冷媒ターボ冷凍機事業を積極的に展開する。

《レスポンス編集部》

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