トヨタ自動車の内山田竹志副会長は、BMWとの共同開発に向けたフィージビリティ・スタディを始める新型「スポーツカー」について、「どういうクルマになるかは未定だが、私としてはミッドサイズで、21世紀にふさわしいスポーツカーの開発をお願いしたい」と述べた。
両社のスタディは2013年中に完了させる計画で、それまでに新モデルのコンセプトを決める。プラットホーム(車台)は共用化する。
内山田副会長は「両社が力を合わせてスポーツカーにふさわしいパワートレインを開発したい。デザインはまったく別だが、私としてはドライビングポジションなんかも共通化したい」と、両社の”融合”を図ったモデルにしたいとの意向を示した。
BMWグループのヘルベルト・ディース上級副社長は「それぞれ異なったクルマになるが、アーキテクチャー(設計思想)や技術は共有する」と述べた。また、「今回の協業契約で開発する技術も生かしたい」とし、軽量化などの共同開発技術も新モデルに反映したいとの考えを述べた。