【デトロイトモーターショー13】SRTバイパー と コルベット 新型、米国二大スポーツカーが揃い踏み

自動車 ニューモデル モーターショー
SRTバイパー(デトロイトモーターショー13)
SRTバイパー(デトロイトモーターショー13) 全 7 枚 拡大写真

1月14日、米国で開幕したデトロイトモーターショー13。アメリカンスポーツカーを代表する2台、クライスラーグループのSRT『バイパー』と、GMの新型シボレー『コルベット』の初顔合わせが実現した。

SRTバイパーは2012年4月、ニューヨークモーターショー12において、クライスラーグループの高性能車開発部門、SRT(ストリート&レーシング・テクノロジー)が発表。現在のダウンサイジングトレンドとは無縁の大排気量V型10気筒ガソリンエンジンを搭載。このV10は従来通り、排気量は8.4リットル。しかし、ピストンやインテークマニホールド、エグゾーストバルブなどに、大幅な改良を受けており、最大出力は640ps、最大トルクは83kgmを引き出す。

これは先代比で、40ps、5.5kgm強化された計算。SRTによると、自然吸気エンジンとしては世界最強のトルクを誇るという。パフォーマンスは刺激的。SRTバイパーは0‐96km/h加速を3秒以下で駆け抜け、最高速は331km/hに到達する。0‐400m加速は11秒台半ば。米国でのベース価格は、9万7395ドル(約885万円)だ。

新型コルベットには、新開発の6.2リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載。最大出力は450ps、最大トルクは62.2kgmを発生する。先代コルベットの6.2リットルV8エンジンと比較すると、20ps、3.6kgmパワフルだ。なおかつ、気筒休止システムを採用し、燃費性能も引き上げる。

強化されたエンジンを得た新型は、0‐96km/h加速を4秒以内で駆け抜ける。先代の4.2秒よりも、確実に速い。GMによると、「ZR1」などを除いたコルベットのベースモデルとしては、歴代最速だという。価格は現時点では公表されていないが、先代の米国ベース価格は4万9600ドル(約450万円)。

最大出力640ps、0‐96km/h加速3秒以下、米国ベース価格が日本円で885万円のSRTバイパー。一方、最大出力450ps、0‐96km/h加速4秒以下、米国ベース価格が日本円で450万円(予想)の新型コルベット。スペックや価格の比較では、両者を直接のライバルと見るのは難しい。

ただしコルベットに関しては、先代に用意されていたZR1(先代は638psスーパーチャージャー)が追加設定されると伝えられる。SRTバイパーと同じ土俵に上がるには、ZR1の登場を待つ必要がありそうだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る