【ナノテク13】開幕、海外から過去最多の235社が出展

自動車 ビジネス 国内マーケット
ナノテク13の会場風景
ナノテク13の会場風景 全 5 枚 拡大写真

「ナノテク13(第12回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)」が1月30日、東京・有明のビッグサイトで開幕した。テーマは前回に続き「“ライフ&グリーン ナノテクノロジー”10のマイナス9乗イノベーション」で、国内外から571社・団体が出展した。

ナノテクノロジーといえば、いまや情報通信を中心とした電子部材から、医療、バイオなどのライフサイエンス関連、環境・エネルギー分野、そして自動車分野と適用領域が拡大している。また、原料・素材から処理・加工、計測・分析技術、端末応用製品と、業種を越える格好で裾野も広がっている。それだけに同展にはさまざまな製品や技術が展示されていた。

特に今回目立ったのが海外からの出展である。235社と過去最多を記録した。米国、ドイツ、中国、韓国はもちろんのこと、ほかの展示会では見ることが少ないチェコやロシアなどからも企業が出展、自慢のナノテク技術を紹介していた。

「チェコといえば、ビールのイメージが強いですが、繊維関連の技術は世界的にも進んでいるんです。量産型ナノファイバー製造装置のパイオニア的な企業もあるほどなんです」とチェコの企業に勤める日本人。また、別の会社のチェコ人は「うちは銀のナノ粒子を利用した多機能性織布をつくっています。これは、UVカット機能や温度調節機能、防湿性効果、抗真菌性、抗臭性を兼ね備えた繊維で、特に医療分野では高い評価を受けています。これから日本で販路を開拓していこうと考えています」と話し、自社製の抗菌マスクをプレゼントしてくれた。

ナノテクノロジーに関しては、日本企業ばかりでなく、世界中の企業がこれからの有望な産業と考え、鵜の目鷹の目でビジネスチャンスを狙っている。日本企業もうかうかしていられないようだ。

なお同展は2月1日まで開催され、主催はナノテク実行委員会。3日間で6万人の来場者を見込んでいる。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  2. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  5. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る