国土交通省海事局は、内航海運事業者の自社船を活用した乗船実習を2013年10月1日から開始すると発表した。
即戦力を備えた4級海技士養成のため、内航海運業界で初めて官民連携による乗船実習を実施する。
内航海運業界では、船員の高齢化とともに中・長期的な船員不足が懸念されており、内航海運事業者からは、即戦力、実践力を備えた新人船員の育成が求められていた。同省海事局は、これまでの航海訓練所練習船による実習に加え、社船による実践的な実習を行うことで、即戦力を備えた船員を官民で養成する。
今年10月1日から海技教育機構の海上技術短期大学校(専修科)の学生に対して、2014年7月1日から海上技術学校(乗船実習科)の生徒を対象に、それぞれ社船実習を開始する。
具体的には、現在航海訓練所で実施している海上技術学校・短期大学校の生徒・学生に対する4級海技士養成のための9カ月間の乗船実習のうち、後期3カ月について内航貨物船などを活用し、官民連携による乗船実習を実施する。